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修羅雪姫、アメリ仄暗い水の底から、シュレック、バニラ・スカイWASABINew!ロードオブザリング 旅の仲間、アザーズ、オーシャンズ11、モンスターズインク、D−TOX、ブラックホークダウン、スパイダーマン、
New!キューティー・ブロンド、パニックルーム

修羅雪姫
架空の国の近未来。 500年にも及ぶ鎖国により孤立したその国は、腐れきった体制側に対抗するヒステリックな革命テロリスト達が暗躍する混沌の国だった。 隣国の帝政崩壊で祖国を追われた忍の軍団の建御雷家は、対革命の暗殺集団としてその国の政府の傭兵となっていた。
cover ”強い女の子”超萌え星人の私が観ないわけにはいきません。
ま、観る前は邦画ってことで一末の不安があったんですが・・・いや、これは面白かった!
架空の国の近未来を舞台に、全編シリアスに緊張を貫き通しています。グラビアアイドルとしか見ていなかった釈由美子さんも、非常に健闘していて好印象。修羅の道に生きる女性がしだいに幸せを知りはじめ、だが・・・っという姿も、良く演じきっていたと思います。見直しました。スレンダーな身体で大振りの剣を振りまわす様もかっちょええ!

こういうタイプの邦画の中では、脚本が非常にしっかりしていたと思います。ラストの処理も潔くて善し。
すべてが終わってから蛇足でだらだら感動させようってゆうのが多いっすからねぇ>邦画

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佐藤信介監督
釈由美子
伊藤英明

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アメリ
父親に心臓病と勘違いされ、幼い頃から世間と隔離して独りで育てられたアメリは、空想好きな少女の心のまま大人に育ってしまった。アメリは周囲の人々を幸せにすることで世間と関わろうとするが、こと自分の幸せには不器用で・・・・。
cover 当初、東京では渋谷の1館のみでの公開で、そこへ女性客が詰めかけて連日満席。2回も鑑賞をあきらめましたが、新宿での公開が始まってやっと観ることができました。
良かった!期待通りの素晴らしい作品!アートっぽさとコマーシャリズムが巧く両立しています。
アメリ役のオドレイ・トトゥは笑うと唇の両脇が可愛らしく引きあがってチャーミング。アメリという役柄自体も、邪気が無くとってもチャーミングです。また、登場する人々・・・引きこもりのアメリの父、独り絵を描く老人、病気マニアの同僚、ストーカーの男性客・・・そしてアメリが恋する証明写真屑の収集マニアの青年っと、どの人物を見ても人生の難しさを感じさせ、でもそれでいて誰も憎めない。みんな愛すべき人達。

フランス映画ってことで、どうしても思い浮かぶのは実存主義。この物語はアメリが実存するに至るまでの軌跡なわけです。独りでも、世間と離れていても、それなりに幸福だったアメリ。でも、恋をした瞬間、彼女は世界とぶつからなければならなくなったわけですね。
まあ、そんなこ難しいことを考えなくとも、アメリに共感できる人はとても楽しめる映画だと思います。コミカルさもヨーロッパらしく洗練されていて、べたつかず良い感じです。
超お薦めの一本になりました。
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ジャン=ピエール・ジュネ監督
 オドレイ・トトゥ
 マチュー・カソヴィッツ
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仄暗い水の底から
我が子郁子の親権を別れた夫と争う淑美は、母一人子一人の生活を、とある中古のマンションではじめた。しかし、何度捨てても帰ってくる赤い子供鞄や天井の黒いシミが、徐々にその暮らしを侵食してゆく・・・。
cover鈴木光司原作、中田秀夫監督ってことで、観に行きました。原作を以前に読んでいたので、それが映画でどう描かれているかというのも興味の一つ。

圧倒的な息苦しいほどの”湿気”が、映画館を終始包み込んでいました。
この徹底した”水”へのこだわり。原作を読んだ時には感じなかったものです。鬱うつとひたすら降る雨の中の親子の姿。日常を徐々に侵食する”湿気”。屋上の赤黒い苔と錆にまみれた給水タンク。そして、水、水、水。そこはすでに(映像の中も映画館も)別世界。これにはやられました。

さて、鈴木光司さんの作品に共通して追求されている”親子愛”がここにもあります。
それがこの物語のもうひとつの基軸となって貫かれています。黒木瞳さんがその母性を巧みに演じておられて、最後には感動させられます。

この作品中でのシーンに、”コップに受けた水道の水に人の髪の毛が混ざっている”というものがありますが・・・これって、本当にあった話です(昔、保険所の人に聞きました)。なんで混ざっていたかって・・・そりゃあ映画を観て考えてください。おーこわぁ〜!

ところでこの作品、なんとハリウッド映画としてリメイクされるらしいですね。『ダーク・ウオーター』という題名になるとか。なんか情緒が無いなぁ。(´〜`)

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中田秀夫監督
黒木瞳

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バニラ・スカイ
栄華な日々をおくっていた美男子青年実業家のデヴィッド。ある日、理想の女性ソフィアと出会う。デヴィッドに捨てられることを悟ったセックスフレンドのジュリーは、デヴィッドを道連れに無理心中を図り、デヴィッドの顔は醜く変貌する。希望を失ったデヴィッドを救ったのはソフィアだったが・・・。
cover 私が萌えている精神科医の香山リカ先生が、メルマガの中で「原作より分かり易くなった分、薄っぺらになった」と評論していた本作。私は原作を観ていなかったせいか、けっこう楽しめました。
”現実とは何か?”という問いは、昨今の仮想現実ブームでよく話題になるようになってきましたが(マトリックスもそう)、元々は古いSF小説等でも盛んにとりあげられていたテーマ。本作はそういった匂いがします。SF小説ではかなり哲学的で難解なものもありましたが、本作の原作もひょっとしてそのぐらいの歯ごたえがあったのでしょうか?だとしたら、エンターテイメント寄りな本作を薄っぺらく感じることもあるかもしれません。まあ、企画、主演でトム・クルーズですからねぇ。

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キャメロン・クロウ監督
トム・クルーズ
ペネロペ・クルス
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WASABI
19年前別れた日本人女性ミコを想うまま独りで暮らしてきた元フランス諜報員の刑事ユベール。ある日、ミコの死を知らされ日本へやってくる。そこで彼は自分とミコの娘の存在を知る。ミコの遺言は子供がが成人するまで彼女を守ることだったが・・・。
cover リュック・べッソン製作にジャン・レノ主演という「レオン」のコンビに今回の”少女”は広末涼子。
いや、女優前田愛ファンとして、メッチャうらやましいです広末さん。
ドラマをあまり観ない私は広末さんの演技というと映画「秘密」「鉄道員」しか知らないわけなんですが、今回の演技は弾けていてノビノビ演技しているように見えました。実に良いです。

ただ、映画自体の方は期待していたほどではなかった感じも。親子の関係に重きを置いているのは分かるんですが、ちょっとアクションの方がおざなりに見えてしまって・・・どうなのかなと。
とは言っても、見方によっては興味深い部分も。日本のヤクザが「TAXI2」に出てきた変なヤクザそのまんま。ヤクザなのにヌンチャク使うし(笑)。多くを日本でロケされているんですが、何かが違う。”ベッソン的日本”なんですよねぇ。そこはもう異世界。日本人の我々から観ると無国籍映画として楽しめます。(「新宿へ向かう」と言って秋葉原に着いちゃうのはご愛敬。)

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ジェラール・クラヴジック監督
広末涼子
ジャン・レノ
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キューティ・ブロンド
ファッションビジネスを専攻する女子大生”エル”は、絵に描いたようなキャピキャピギャル。だがある日、政治家を目指す恋人の”ワーナー”に将来の自分に相応しくないとフラれてしまう。一念発起したエルは猛勉強の末、ワーナーを追ってハーバード大の法律大学院に合格。ガリ勉ばかりのハーバードで新生活を送るが・・。

cover ひたすら元気で楽しい映画。
何から何までピンク色でキメたブロンドギャルのエルは、けして私好みじゃないんですが(むしろガリ勉のヴィヴィアンに萌え。笑)、ひたすら前向きでメゲない彼女を見ていると「ま、これもいっか」って気に。女性同士の友情が見ていて心地よい。特にワーナーを巡って反目するヴィヴィアンと分かり合っていくとこがイイ感じー。(笑)エルは他人にも。そして自分自身にもなんの偏見も無いんですよね。いいなこれ。
まぁ、ストーリー的には馬鹿馬鹿しいほどのご都合主義映画なんですが、そんなこともこの際いいじゃん!って感じで楽しめます。
あれこれ考えて観る映画じゃないっすから、頭からっぽにして観ましょう(^^

しっかしカリフォルニアの”ギャル文化”と、ハーバードのお堅い文化の落差がすごい描かれ方。アメリカの本当の事情を知らないこちらは、これをこのまま信じちゃっていいんかなぁ?でもまぁ、日本のギャル文化と東大法学部とかとの落差もこんなもんか?
ロバート・ルケティック監督
リーズ・ウィザースプーン
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ロードオブザリング 旅の仲間
あらゆるファンタジー作品に影響を与えたJ.R.R.トールキンの長編小説「指輪物語」の映画化。
闇の帝王サウロンが残した持つ者を魅了して支配する魔の指輪。魔王サウロンの復活を阻止するためには、指輪が鋳造された火山へ捨て破壊しなければならない。だが、魔王に操られた魔術師サルマン率いる闇の軍団もまた指輪を求めて迫る。指輪を破壊する命を受けたホビットのフロドと、偉大な魔法使いガンダルフ、人間、エルフ、ドワーフの混成パーティーが今、旅立つ・・!
cover 世界中に熱心なファンを持ち、多くのファンタジー小説、映画、漫画、ゲームに影響を与え続けてきた「指輪物語」。「けして映像化できない」と言われ続けてきた本作が、デジタル技術の発達によって、ついに映画化に挑戦されました。
まー、誰にも分かりやすく言うと「指輪物語が無かったらドラクエもFファンタジーも存在しない」ってこと。

さて、では本当に映像化に成功したのかと言えば・・・。
まず、「ホビット族」を映像化できたのがスゴイ。小人のホビットを演じる役者は本来は普通の背丈なんですが、CGでそれを小人化できちゃうんですねぇ。
作中のシーンも原作を忠実に再現することに成功しているでしょう。特にガンダルフとバグログの地底での一騎打ちは見物!
さすがにこれだけの超有名小説を映像化するだけあって、チャチな部分は一つもありません。ロケーションも壮大で贅沢極まりないです。

だけど・・・やはり大長編である原作。いかに三部作に別けたからと言ってもやはり描ききれない部分はあまりに多く、原作ファンとしては映画を観て指輪物語を解ったとは思って欲しくないのが本音でしょうか。

「指輪物語」とは言語学者でもある作者が、北欧の言語文化を元に創作した「エルフ語」に”史実”を与えるために書かれた作品です。作者の持論では「言語には歴史背景がなければならない」ということだそうで。
だから、一切の寓話性や社会風刺、主張等は考慮されていないとのこと。それを見い出すのは、あくまで読者の側の心の問題なのでしょうね。
けして読み易いとは言いがたい「指輪物語」ですが、ぜひ読んでみてください。
ちなみに、我等が愛ちゃんも留学中に友人から「面白いから読んでみたら?」
って言われたそうです。(実際に読んだかどうかは不明。)


はい、もうお分かりでしょうが、私のハンドルネーム「ガンダルフ」はこの原作の「指輪物語」からきています。「灰色のガンダルフ」という魔法使いの名ですね。作中では偉大で頼もしいことこの上ないガンダルフですが・・・私は完全に名前負けしてますね(^^;
実は本作のプロローグにあたる「ホビットの冒険(ホビット)」という短編があり、こちらにもガンダルフが出てきます。こちらでのガンダルフは狂言回し的役割ですが。

「ホビット族」はRPGゲームでも御馴染みですが、伝説やフォークロアに出てくるエルフやドワーフと違って、ホビットは作者のトールキンが創作した種族です。これ、意外と知られて無いですね。

ピーター・ジャクソン監督
イライジャ・ウッド
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